課題図書①成長マインドセット
背景
12月から入社する会社の課題図書として、4冊の書籍が送られてきました。1冊目はこの『成長マインドセット』。
入社予定の会社は、社員がほぼ100%エンジニアという構成ながら、社の方針としては各自が会社に対しオーナーシップを持つことを志向しています。
他3冊は、
『超入門 失敗の本質』
『全員経営者マインドセット』
『リーダブルコード』
と、技術系の本は1冊しかありません。私はもともと、ビジネスサイドから考えられるエンジニアになりたいと思っていたので、入社がとても楽しみです。
そこで、定着のためのアウトプットも兼ねて、自分の現状分析をしてみたいと思います。
概要
この本を端的に表すとするならば、「成長の本質を学べる本」です。
世の中の人は成長と聞くと、本来の自分と違うことをしてスキルを伸ばさなければならないと考えがちですが、本書ではそれを否定します。
成長とは、アイスバーグを大きくしていくことであり、無闇にスキルを伸ばすことではないのです。
アイスバーグとは何か、それを大きくするにはどうすれば良いのか、私の考えも踏まえて解説していきます。
内容
成長のアイスバーグ
本書で語られる成長の本質は、自身のアイスバーグを大きくすることです。
成長のアイスバーグは以下のように定義されています。
目に見える部分である成果は、能力やスキルに基づくものであり、能力やスキルも、普段の振る舞い・行動・習慣に基づき、それらは自分の中にある意識・思い・人生哲学に基づくものです。
つまり、売り上げを増やす、プロダクトをヒットさせる、収入を得るといった目に見える成果は、自分が人生で大切にしている価値観から日々の行動が変わり、その積み重ねで得たスキルによってもたらされるということです。
この全ての項目が大きくなることが成長であり、目に見える成果を達成することができます。
私でいうならば、直近で得た成果は内定にあたると思います。それを当てはめると、
【成果】
ここで頑張りたいと思える会社から内定をもらえた
【能力・スキル】
・プログラミング
・営業
・財務・会計
・面接で経験を伝える力
【行動・習慣】
・書籍・技術のアウトプット
・学生時代〜前職での学習習慣
・営業としてどうお客さまに期待を超える満足を提供できるか考える日々
【思い・人生哲学】
・自分の色をつけて仕事がしたい
・学習欲が強いのでそれを生かして他者貢献したい
・自分で考えて行動するという考え方を広めたい
このような形になります。
こうして棚卸ししてみると、一見関係のなさそうな前職での経験が私のアイスバーグの拡大に寄与していることがわかりました。
次の会社でもエンジニアという職業を通してアイスバーグを大きくしていこうと思います。
成長を阻害する1つめのブレーキ「悩みブレーキ」
アイスバーグの大きさを決める要素には、2つのブレーキと2つのアクセルがあります。
成長を阻害する1つめのブレーキは「悩みブレーキ」です。
これは直感的に理解できます。何か悩んでいる、モヤモヤしていると仕事が手につかなくなります。
悩みブレーキを取り払うには、5つの方法があります。
・ブレーキの存在を知る
・ブレーキを踏まない覚悟をする
・他責にしない
・結果は選択できないが行動は選択できる
・関心の輪と影響の輪
ブレーキの存在を知るとは、悩みの存在や、自分が悩んでいると認識することです。悩みながら仕事をするのではなく、悩みに直面したら悩みを認識し、それに対応することが大切です。特に、多くの人が、将来のことなど現在悩むべきでない時にブレーキを踏んでいます。将来どうなるかよりも今どうすべきかにフォーカスし、全力を注ぐことが重要です。
また、それを実現するためには、短期間でもいいのでブレーキを踏まない覚悟をすることが必要です。あと1年だけ頑張ってみようなど覚悟をして全力を出してみる。そうすれば成果が出るようになることも多いです。実際、多くの人が成果が出ないから転職したいと考えます。しかし、転職は前職の成果をみるので当然うまくいきません。あと1年本気でやって改めて考えるのが良いです。
あとの3つは共通している部分が多いです。現状の課題を環境のせいにせず、自分の行動を変えることで解決することが大切です。もし結果がうまくいかなかったとしても、PDCAをまた回し続ければ良いだけです。また、自分の影響の輪の範囲内で行動し、自分の環境を変えていく心がけも有用です。この内容に関しては原著の『7つの習慣』の記事で解説しています。
成長を阻害する2つめのブレーキ「大きな子どもブレーキ」
成長を阻害する2つめのブレーキは「大きな子どもブレーキ」です。これは、他者の理解に役立ちます。人は誰しも、怒り、恐れ、見栄、妬み、自己顕示といった子どもっぽい感情を持ち合わせています。そのような人と対峙した時にも、その人の全部だと思わず、むしろ自分にもそういうところがあると反省して接することで成長することができます。
成長を促進する1つめのアクセル「自分理念・自分軸アクセル」
成長を促進する1つめのアクセルは、「自分理念・自分軸アクセル」です。会社の経営理念やミッション・ビジョン・バリューのように自分という個人においてもどのようなことが実現したくて、どのようなことができるのかを明確にしておくことが大切です。そしてその価値観がフィットする会社で働くことで成長のアイスバーグがより大きくなります。
成長を促進する2つめのアクセル「正しく強い動機アクセル」
正しく強い動機アクセルは、4つの項目から成る仕事への動機です。可視か不可視か、自分か他者かで分けます。
・収入
・やりがい、自己成長
・仲間の収入増
・仲間の成長、社会の繁栄
4つ全てが大きいほど大きく成長できます。
まとめ
この書籍の良いところは、アイスバーグモデルや、自分理念を使って自己分析できるところです。アイスバーグモデルを使えば、自分がどのような価値観を持っているからこういう習慣があり、そのおかげでこういうことが得意だとか、このスキルがある、といった成長すべき方向性が見えます。
また、自分理念で企業のミッション・ビジョン・バリューと自分の価値観を比較するのも、自分の強みややりたいことを生かして働く上でとても役立ちます。
私は、ストレングスファインダーと掛け合わせてこのように考えました。
【会社のビジョン:みんなの未来を進化させる】
自分のやりたいこと:自分の知識欲を活かして他者貢献したい、これまで成長させてくれた先輩・上司の恩送りをしたい
【会社のミッション:技術のチカラで想像できないことを創造する】
自分の色をつける仕事でより良い環境を作りたい
【会社のバリュー①:Love and Geek(知的好奇心)】
ストレングスファインダー:学習欲
私は何かを学ぶこと、それによってできるようになることが好きです。
【会社のバリュー②:Beyond Expectation(期待を超える成果)】
ストレングスファインダー:内省
私は常に頭の中でより良くするためには?という質問を繰り返します。
【会社のバリュー③:Coding and Error(どうすればできるかを考える)】
ストレングスファインダー:戦略性
私は戦略を用いて達成までのプロセスを考えることが得意です。
成長マインドセットを読んで、よりカルチャーフィットを確信できたので、より大きく成長できるように邁進していきます。