エンジニア転職日記

エンジニア転職に向けての日記です

『転職の思考法』× 現状分析

概要

9月中旬にプログラミングスクールを卒業し、現在就職活動中です。

私は過去の営業経験や、スクールで実際にやってみて純粋に楽しかった経験からエンジニアを志望していますが、キャリア戦略としても考えてみようと思い、『転職の思考法』を読んで考えたことをアウトプットしておきます。

ポイント

『転職の思考法』は今の会社にずっと居続けてもいいのかと迷う主人公に、転職エージェントがアドバイスしていくストーリー形式の著書です。

詳細はYoutubeなどでわかりやすく解説している方がたくさんいらっしゃいますので、ここではポイントだけまとめます。

www.youtube.com

 

マーケットバリュー

マーケットバリューは、世の中から見た自分の市場価値、つまり自分のにいくらの値が付けられているかということです。

マーケットバリューは3つの要素の掛け算で決まります。マーケットバリューが高い人ほど、価値があると認識されるので、結果的に高い給与をもらいながら働くことができます。

マーケットバリューは以下の公式で求められます。

技術資産 × 人的資産 × 業界の生産性

 

技術資産

技術資産は、専門性と経験から成ります。専門性は職種のイメージに近く、何ができるのかということに直結します。代表的な専門性は以下の通りです。

・営業

マーケティング

・会計、税務

・プログラミング 

・デザイン

 

一方で、経験は職種に紐づかない技術を指します。

・事業部長

・経営

・プロジェクトマネージャー

・リーダー

・新規事業企画

・制度設計

・商品開発

ポイントは、他の会社でも展開できるかどうかという点です。

著書の中で、20代は専門性を取れと言っています。それは、高い専門性を有する人には自然とレベルの高い仕事が任され、経験を積むことができるようになるからです。

人的資産

人的資産は、人脈を駆使して仕事を引っ張って来られる能力のことです。その人だからこそ動いてくれる人や、指名で仕事をくれる人がいれば人的資産に該当します。

人的資産は年齢を重ねるごとに重要度が増すため、それまでに技術資産を高め、ある程度マーケットバリューを高めておけないと、40代以降のキャリアは非常に厳しいものになります。

業界の生産性

業界の生産性は、1人あたりの粗利、つまりその業界では平均1人あたりいくら稼いでいるのかという指標です。

業界の生産性の観点から会社を選ぶとすれば、すでに生産性が高い業種、または伸びている業種を選ぶべきです。

これから伸びる業種を見極めるには、

・複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに注目する

・既存業界の非効率を突くロジックに注目する

という2つを考えることが大切です。

良いベンチャーを見極める3つのポイント

競合はどこか、競合も伸びているか

伸びている市場には、成長を追い風に成長したいベンチャーが参入します。自社以外にも伸びているベンチャーが複数存在するならば、その企業の市場選びは適切だと考えられます。

現場のメンバーも優秀か

現場のメンバーともできるだけ面談させてもらい、逆質問を積極的にすることが大切です。その上で現場のメンバーも経営陣と同じ価値観を共有していたり、優秀そうだと感じるならば社内全体のレベルが高いと判断できます。

同業他社からの評判は良いか

その業界に明るい人がいれば直接聞くことが望ましいですが、そのような知り合いがいない場合はネットの記事を参考にします。注意点としては、複数のサイトを見たり他社と比較したりすることで情報に偏りが内容にすることが必要です。

 

以上がこの著書のポイントです。

専門性を身につけるために

私のような20代のキャリア形成としては、専門性を身につけることを最優先にすることが戦略上好ましいということがわかりました。エンジニアという職種はルーティン化しづらく、専門性の高い職種と言えそうです。

しかし、最近はコロナの影響で未経験のエンジニア転職は完全に買い手市場となっているようです。実際の私の肌感覚でも、書類選考が思ったより通らないなと思っています。私のように感じている方、結構多いのではないでしょうか。

それでは、専門性を身に付けられるような会社に入るためにはどうすれば良いのかという点について考えてみたのでアウトプットします。

まず、採用する側の企業の思考を分析してみます。今この先行き不透明な状況では、売り上げを伸ばし続けることが難しくなっているはずです。業種にも依るとは思いますが、BtoBのビジネスは基本的に営業担当が直にクライアントと面談して仕事を取ってくるのが基本的な流れです。私が前職で働いていた4月頃も、来社拒否の会社さんが多く、営業としては非常に仕事を取りづらい状況にありました。うまくオンライン化にシフトできている企業であれば売り上げを伸ばすチャンスではありますが、全体として新規の売り上げは伸び悩んでいるのが実態ではないでしょうか。

売り上げが伸びないとなると、そこから捻出される投資の額も減らさなければならなくなります。新入社員の教育は投資に該当するわけですから、企業側が採用を絞るのは必然の流れと言えます。

つまり、企業は売り上げは伸ばしたいけれど、積極的な採用はできないと考えているはずです。1年前であれば、熱意だけで採用されたのかもしれませんが、具体的なメリットがないと難しい状況になってきています。

そこで私たち未経験のエンジニアが取るべき戦略は2つだと考えました。

①今持っているスキルをアピールする

就業経験があるのであれば、何かしらその企業で即戦力として使えるスキルがあるはずです。私であれば、

・法人営業(銀行、インターンでの就業経験)

管理会計(銀行での就業経験)

SEO対策(インターンでの就業経験)

が挙げられます。自分の現在持っているスキルは、御社のここを具体的に改善できますと明確に伝えられれば高評価を得られる可能性が高いです。

就業経験のない方でも、アルバイトや学生時代の活動で何かしらのスキルを得ているはずです。一社一社丁寧に「課題と思われるもの」を見つけて、提案する姿勢を示しましょう。

例えそれが間違っていたとしても、実際に働いている時も仮説思考で働いてくれるのではないかという良い印象を与えることができるはずです。

②自走力をアピールする

自走力は買い手市場になる前から必要なスキルとされてきましたが、これまで以上に厳しく見られる要素になります。OJTのコストはかかるとしても、先輩社員の時間を奪うことはそれだけ生産性が下がり、会社全体の売り上げの低下に繋がります。

自分で調べて解決できることをアピールして、未経験の中でも比較的採用コストが低いことを伝えましょう

また、面接の場では結論ファーストで話すことでコミュニケーションコストの低さをアピールすることも大切です。

まとめ

『転職の思考法』をきっかけにスキルの棚卸しや、キャリア戦略的な就活の軸を考えたり、現状の整理ができました。いろいろなキャリアアドバイザーの方と話して、思ったことは、実際に求人は通りにくくなっているが、本当に良い人材はどこの会社も採りたいと考えているということです。

良い会社というのは景気に関わらず常に倍率は高いので、景気がどうとかあまり気にすることはないかなと思いました。面接前にちゃんと対策して、自分らしさや採用メリットをしっかりと伝えていきましょう!