課題図書③全員経営者マインドセット
背景
『成長マインドセット』、『「超」入門失敗の本質』に引き続き、3冊目の課題図書『全員経営者マインドセット』をアウトプットしていきます。
これから入社する会社は、社員の成長や組織力の向上に非常に力を入れていて、この本を課題図書として指定している理由がすごく良くわかりました。
また、私はエンジニアリングに加えて、そこで得たスキルを用いてビジネスサイドでも活躍していきたいと考えているので、組織運営や部下の育成などについて述べられている本書は非常に多くの学びがありました。
本書は入社前の課題図書としてだけでなく、自身の成長や組織の運営にあたって定期的に振り返る価値のある著書だと思いました。
概要
本書は、『成長マインドセット』と同じ著者が書いており、MSマトリクスという図を使って組織を成長させるための戦略について説明しています。
内容
MSマトリクス
MSマトリクスは、組織や人材を俯瞰し戦略を考えるための概略図です。縦軸にマインドセット、横軸にスキルをおき、社員をプロットします。
マインドセット・スキルは、以下の要素を複合的に勘案します。
マインドセット
①当事者意識
事業部や会社での課題を当事者として捉え、自分ができることを主体的に実行できているか
②覚悟
自分の仕事に対して覚悟をもって行動できているか
③オーナーシップ
自社を自分たちの会社として捉え、経営者目線で仕事ができているか
④全体最適
自分の都合やメリットではなく、会社のミッション・ビジョン・バリューに則り、長期的な視野で思考・行動できているか
⑤ミッションフィット
会社のミッションに深く共感し、自分の目指すものとして捉えて行動しているか
⑥バリュー体現
自分たちの会社の価値観をどれだけ体現し行動しているか、他者の模範となっているか
スキル
①テクニカルスキル
担当業務を遂行するのに必要な専門知識や技術的能力
②マネジメントスキル
会社の経営目標に対し、ヒト・モノ・カネを総合的に運用管理する能力
③コンセプチュアルスキル
俯瞰的・複眼的に課題を捉え、解決策を見つけ出す能力
④戦略思考力
限られたリソースの中で実現可能性や効果の高い施策を導き出す能力
本書の目指す組織は、マインドセットが100%以上のMSS、M100ゾーンに人が集まる組織です。そのためにA、B、C、Dの人材を育成していきます。
A:ミドルリーダー
マインドセットもスキルも高めのゾーンであり、レイヤーとしてはチームリーダーや部課長など部下を持つ人たちです。
B:マインドセットは高めだがスキル余地あり
スキルは物足りないが、当事者意識が高く、リーダーは安心して仕事を振ることができます。しかし、確認やレビューなどは必要です。
C:スキルは高いが要注意
自身の評価やスキルアップに関心が傾いており、全体最適よりも部分最適や個人最適を優先します。
D:新入社員
これからの育成によりBにもCにもなる人たちです。
個人の成長・育成
スキル習得に必要な要素は5つあります。
①才能・適性
②意識・工数
③理論・型
④場・経験
⑤継続・年数
①〜④は⑤を土台にして相乗効果を生みます。つまり、いくら才能があり意識が高くてもスキルを伸ばして成果を出すには時間がかかるということです。
個人キャリア形成のフレームワークに3つの円というものがあります。
この3つの円が重なるところがスイートスポットと呼ばれ、モチベーション高く取り組める仕事です。
will/wantに目が行きがちですが、shouldを積極的に取りに行き、canを増やすことでwill/wantが増えていきます。
リーダーのマインドセット
組織全体のマインドセットを高めるには、下位層を底上げするよりも、リーダー層のマインドが100%以上になることを目指すべきです。
理由は、下位層を上げても上位層は上がらないのに対し、上位層を上げるとそれに連動して下位層も引き上げられるからです。そして、リーダーのマインドセットが向上するために一番効果的な方法が、権限の委譲です。最初は多少不安でも、どんどん任せていくことによって視野が広がり、マインドセットやスキルが向上します。
リーダーの一番重要な役割は、「目標の必達」です。
そのためのスキルが組織マネジメントスキルであり、3つの要素からなります。
①リーダーシップ
目標に向けて組織を統率できる能力
チームメンバーの気持ちを汲み取り、チームがうまく機能するように周囲との調和を保てる能力
③戦略立案力
物事を構造的に捉え、全体の因果関係・影響関係を把握する俯瞰力を用いて実現可能性の高い効果的な施策を構築できる能力
これを支えるのが、業務遂行に必要なテクニカルスキルです。
PP人材
PP人材とは、Potential Playerの略で、スキルは物足りないがマインドセットが高く、100%になれる可能性のある人材を指します。
PP人材がリーダーの指示に対しブレーキを踏まず、「真面目・素直・一生懸命」に実行することで組織は強くなります。
PP人材の獲得には、認知・ブランディングが有効です。
・自社のミッション、ビジョンをどれだけ追求しているか
・自社がいかに成長性がある企業なのか
・社員一人ひとりの成長にどれだけ真剣に向き合っているか
をしっかり伝えていきます。
信念の輪
著者は、『7つの習慣』の影響の輪と関心の輪の間に「信念の輪」が存在すると言います。
会社の成長や自身のスキル向上など、すぐには結果が出ないが、強い信念を持ってやり続ける覚悟のエリアとしています。
まとめ
全員経営者マインドセットを読んで、特に実践しようと思ったことは以下の2つです。
・リーダーの右腕になること
・焦らず時間をかけてスキルを習得すること
開発はプロジェクト毎に数人のチームに入るので、リーダの指示に対してブレーキを踏まず、かつチームのオーナーシップをもってリーダーのやりやすいように動きます。
スキル面は、実務レベルでリーダーシップを発揮できるレベルになるには相当な工数を費やさなければならないと思うので、地道にコツコツと積み上げていきたいと思います。
出典
課題図書②「超」入門失敗の本質
背景
前回の成長マインドセットに引き続き、内定先の課題図書2冊目は、『「超」入門失敗の本質』です。この本はWWIIの日本軍の敗戦理由を考察した『失敗の本質』を元に、現代日本のビジネスがなぜ世界で戦えなくなったかを解説しています。
正直、最初こんな感じの写真が掲載されていて、「思想強いな、、、」と思いましたが実に本質的な戦略論、組織論の解説書でした。
概要
この本の目指すところは、「現代日本の組織に遺された日本軍の遺産を批判的に継承または根絶する」ことです。
要するに、日本軍が負けた理由は物量や技術だけじゃなくて、組織のあり方にも悪いところあったよねっていう話です。
この本では、日本軍の敗戦理由を7つの要素から解説しています。
その中で特に印象に残った内容をまとめ、最後に考察を述べます。
原著の『失敗の本質』は東日本大震災の際にも引き合いに出されたそうで、今回のコロナ禍に於いても応用できるのではないかと思います。
内容
戦略性
本書では、日本軍の敗北理由は「戦略」にあるとしています。戦略とは、目標に繋がる勝利を選ぶことです。日本軍は当初太平洋の島々を多数占拠していたにもかかわらず、それよりも少ない拠点を制圧され、米軍に負けています。米軍は、戦争の勝利という目標に焦点を当て、絶対にとるべき島において勝利していきました。
現代のビジネスに置いても同じようなことが言えます。日本企業とインテルが競ってMPU(マイクロプロセッサ)を開発していた頃、日本企業は性能を追求していました。しかし、インテルは「活用しやすさ」を重視し、市場を独占します。このことから、戦略は、追いかける指標とも言えます。
変化に対応する思考法
変化に対応し、戦略的に戦うためには、創造的破壊を行うことが求められます。創造的破壊とは、既存のやり方を脱却し、全く新しい方法で凌駕することです。
そのためには、ヒト・組織の柔軟な活用、新しい技術の開発、それらの運用が必要です。米軍の人事は、最前線にて戦った兵士と中央の人材を一定期間ずつローテーションしていました。そのため、最前線で何が起きているのかを把握し、戦略に組み込むことができました。また、レーダーが開発された際も、科学者は軍人と対等にディスカッションし、専門分野は専門家に任せるやり方で開発を進めました。そうしてそれらを組み合わせ、適切に運用しました。
これまでのやり方に執着するのではなく、現場の情報を集めた上で、根本から疑って考えることで戦術ではなく戦略で戦うことができます。これこそが創造的破壊です。目標と問題自体が違うのではないかという視点から考えることをダブルループ学習と言い、ビジネスにおいても有効です。
イノベーション
イノベーションは、新たな指標を見つけ、戦略的に勝利することです。イノベーションを生み出す3つのステップは
①既存の指標の発見
②無力化
③新指標で戦う
です。
Appleの戦略に適用するならば、
①価格競争、性能
②デザイン、UI/UX、オープンソースのアプリ開発
③プラットフォーム化し、価格競争はしない
となります。
対して日本企業は、体験学習的(偶然)にイノベーションを起こし、それを一点突破、全面展開します。するといつの間にか新しい指標が登場し、置いていかれることになります。
これまで流行っていたことに乗っかるのではなく、常に今何が評価されているのか、どうやったら乗り越えられるのかを思考する必要があります。
その他目を引いた考え方
型ではなく勝利の本質を継承する
やり方だけを踏襲するのではなく、その状況で何が起因して勝利したのかを分析し、本質を継承することに意味があります。
人事評価は組織に対するメッセージ
成果主義なのであれば、その組織に対し、トップは成果を出すことを優先して求めていると伝わります。逆に、減点方式や規範に忠実であることを重視する人事評価であれば、組織はそれを優先して行動するようになります。
優れたリーダーは「勝利の条件」に最大の注意を払う
アイデアやイノベーションは現場から生まれることが多く、リーダーはそれが勝利の条件として価値があるかを正しく見極める必要があります。
リスクは周知し管理するもの
硬直的な組織においては、リスクは隠され、何も対処せずにいます。しかしリスクは現場からトップに伝達され、しかるべき対処によって万が一の際にも対応できるようにコントロールしておくことが必要です。
まとめ
この書籍を課題図書とした理由は2つあると思います。
・戦略を意識して仕事をすること
・日本人の気質的に陥りやすい組織運営をしないこと
前職のスタイルが染み付いているところもあると思うので、フィードバックをもらって改善していきたいです。
コロナを失敗の本質から考察した記事もありました。
コロナ危機の日本に見る「前例主義」の病理、旧日本軍の失敗を繰り返すか | コロナ危機を救うクライシスマネジメントの本質 | ダイヤモンド・オンライン
この記事によれば、
コロナのような緊急時には日本の組織は前例主義を採用してなかなか新しい方法にシフトしない。もし新しいことをして失敗したら発言した人の責任になるからだ。
と考察してあります。確かに、政府や自治体の判断が他国の動向に合わせる形で行われ、迅速であったとは言えないと思います。
それならば、このことを教訓に、緊急時や予想外の展開となった時は抜け漏れなく上に報告し、判断する権限者はリスクケースを想定して迅速に判断を下す。そのような訓練を行うこと、またそれをある程度仕組み化しておくことが必要だと考えました。
出典
課題図書①成長マインドセット
背景
12月から入社する会社の課題図書として、4冊の書籍が送られてきました。1冊目はこの『成長マインドセット』。
入社予定の会社は、社員がほぼ100%エンジニアという構成ながら、社の方針としては各自が会社に対しオーナーシップを持つことを志向しています。
他3冊は、
『超入門 失敗の本質』
『全員経営者マインドセット』
『リーダブルコード』
と、技術系の本は1冊しかありません。私はもともと、ビジネスサイドから考えられるエンジニアになりたいと思っていたので、入社がとても楽しみです。
そこで、定着のためのアウトプットも兼ねて、自分の現状分析をしてみたいと思います。
概要
この本を端的に表すとするならば、「成長の本質を学べる本」です。
世の中の人は成長と聞くと、本来の自分と違うことをしてスキルを伸ばさなければならないと考えがちですが、本書ではそれを否定します。
成長とは、アイスバーグを大きくしていくことであり、無闇にスキルを伸ばすことではないのです。
アイスバーグとは何か、それを大きくするにはどうすれば良いのか、私の考えも踏まえて解説していきます。
内容
成長のアイスバーグ
本書で語られる成長の本質は、自身のアイスバーグを大きくすることです。
成長のアイスバーグは以下のように定義されています。
目に見える部分である成果は、能力やスキルに基づくものであり、能力やスキルも、普段の振る舞い・行動・習慣に基づき、それらは自分の中にある意識・思い・人生哲学に基づくものです。
つまり、売り上げを増やす、プロダクトをヒットさせる、収入を得るといった目に見える成果は、自分が人生で大切にしている価値観から日々の行動が変わり、その積み重ねで得たスキルによってもたらされるということです。
この全ての項目が大きくなることが成長であり、目に見える成果を達成することができます。
私でいうならば、直近で得た成果は内定にあたると思います。それを当てはめると、
【成果】
ここで頑張りたいと思える会社から内定をもらえた
【能力・スキル】
・プログラミング
・営業
・財務・会計
・面接で経験を伝える力
【行動・習慣】
・書籍・技術のアウトプット
・学生時代〜前職での学習習慣
・営業としてどうお客さまに期待を超える満足を提供できるか考える日々
【思い・人生哲学】
・自分の色をつけて仕事がしたい
・学習欲が強いのでそれを生かして他者貢献したい
・自分で考えて行動するという考え方を広めたい
このような形になります。
こうして棚卸ししてみると、一見関係のなさそうな前職での経験が私のアイスバーグの拡大に寄与していることがわかりました。
次の会社でもエンジニアという職業を通してアイスバーグを大きくしていこうと思います。
成長を阻害する1つめのブレーキ「悩みブレーキ」
アイスバーグの大きさを決める要素には、2つのブレーキと2つのアクセルがあります。
成長を阻害する1つめのブレーキは「悩みブレーキ」です。
これは直感的に理解できます。何か悩んでいる、モヤモヤしていると仕事が手につかなくなります。
悩みブレーキを取り払うには、5つの方法があります。
・ブレーキの存在を知る
・ブレーキを踏まない覚悟をする
・他責にしない
・結果は選択できないが行動は選択できる
・関心の輪と影響の輪
ブレーキの存在を知るとは、悩みの存在や、自分が悩んでいると認識することです。悩みながら仕事をするのではなく、悩みに直面したら悩みを認識し、それに対応することが大切です。特に、多くの人が、将来のことなど現在悩むべきでない時にブレーキを踏んでいます。将来どうなるかよりも今どうすべきかにフォーカスし、全力を注ぐことが重要です。
また、それを実現するためには、短期間でもいいのでブレーキを踏まない覚悟をすることが必要です。あと1年だけ頑張ってみようなど覚悟をして全力を出してみる。そうすれば成果が出るようになることも多いです。実際、多くの人が成果が出ないから転職したいと考えます。しかし、転職は前職の成果をみるので当然うまくいきません。あと1年本気でやって改めて考えるのが良いです。
あとの3つは共通している部分が多いです。現状の課題を環境のせいにせず、自分の行動を変えることで解決することが大切です。もし結果がうまくいかなかったとしても、PDCAをまた回し続ければ良いだけです。また、自分の影響の輪の範囲内で行動し、自分の環境を変えていく心がけも有用です。この内容に関しては原著の『7つの習慣』の記事で解説しています。
成長を阻害する2つめのブレーキ「大きな子どもブレーキ」
成長を阻害する2つめのブレーキは「大きな子どもブレーキ」です。これは、他者の理解に役立ちます。人は誰しも、怒り、恐れ、見栄、妬み、自己顕示といった子どもっぽい感情を持ち合わせています。そのような人と対峙した時にも、その人の全部だと思わず、むしろ自分にもそういうところがあると反省して接することで成長することができます。
成長を促進する1つめのアクセル「自分理念・自分軸アクセル」
成長を促進する1つめのアクセルは、「自分理念・自分軸アクセル」です。会社の経営理念やミッション・ビジョン・バリューのように自分という個人においてもどのようなことが実現したくて、どのようなことができるのかを明確にしておくことが大切です。そしてその価値観がフィットする会社で働くことで成長のアイスバーグがより大きくなります。
成長を促進する2つめのアクセル「正しく強い動機アクセル」
正しく強い動機アクセルは、4つの項目から成る仕事への動機です。可視か不可視か、自分か他者かで分けます。
・収入
・やりがい、自己成長
・仲間の収入増
・仲間の成長、社会の繁栄
4つ全てが大きいほど大きく成長できます。
まとめ
この書籍の良いところは、アイスバーグモデルや、自分理念を使って自己分析できるところです。アイスバーグモデルを使えば、自分がどのような価値観を持っているからこういう習慣があり、そのおかげでこういうことが得意だとか、このスキルがある、といった成長すべき方向性が見えます。
また、自分理念で企業のミッション・ビジョン・バリューと自分の価値観を比較するのも、自分の強みややりたいことを生かして働く上でとても役立ちます。
私は、ストレングスファインダーと掛け合わせてこのように考えました。
【会社のビジョン:みんなの未来を進化させる】
自分のやりたいこと:自分の知識欲を活かして他者貢献したい、これまで成長させてくれた先輩・上司の恩送りをしたい
【会社のミッション:技術のチカラで想像できないことを創造する】
自分の色をつける仕事でより良い環境を作りたい
【会社のバリュー①:Love and Geek(知的好奇心)】
ストレングスファインダー:学習欲
私は何かを学ぶこと、それによってできるようになることが好きです。
【会社のバリュー②:Beyond Expectation(期待を超える成果)】
ストレングスファインダー:内省
私は常に頭の中でより良くするためには?という質問を繰り返します。
【会社のバリュー③:Coding and Error(どうすればできるかを考える)】
ストレングスファインダー:戦略性
私は戦略を用いて達成までのプロセスを考えることが得意です。
成長マインドセットを読んで、よりカルチャーフィットを確信できたので、より大きく成長できるように邁進していきます。
出典
『転職の思考法』× 現状分析
概要
9月中旬にプログラミングスクールを卒業し、現在就職活動中です。
私は過去の営業経験や、スクールで実際にやってみて純粋に楽しかった経験からエンジニアを志望していますが、キャリア戦略としても考えてみようと思い、『転職の思考法』を読んで考えたことをアウトプットしておきます。
ポイント
『転職の思考法』は今の会社にずっと居続けてもいいのかと迷う主人公に、転職エージェントがアドバイスしていくストーリー形式の著書です。
詳細はYoutubeなどでわかりやすく解説している方がたくさんいらっしゃいますので、ここではポイントだけまとめます。
マーケットバリュー
マーケットバリューは、世の中から見た自分の市場価値、つまり自分のにいくらの値が付けられているかということです。
マーケットバリューは3つの要素の掛け算で決まります。マーケットバリューが高い人ほど、価値があると認識されるので、結果的に高い給与をもらいながら働くことができます。
マーケットバリューは以下の公式で求められます。
技術資産 × 人的資産 × 業界の生産性
技術資産
技術資産は、専門性と経験から成ります。専門性は職種のイメージに近く、何ができるのかということに直結します。代表的な専門性は以下の通りです。
・営業
・会計、税務
・プログラミング
・デザイン
一方で、経験は職種に紐づかない技術を指します。
・事業部長
・経営
・プロジェクトマネージャー
・リーダー
・新規事業企画
・制度設計
・商品開発
ポイントは、他の会社でも展開できるかどうかという点です。
著書の中で、20代は専門性を取れと言っています。それは、高い専門性を有する人には自然とレベルの高い仕事が任され、経験を積むことができるようになるからです。
人的資産
人的資産は、人脈を駆使して仕事を引っ張って来られる能力のことです。その人だからこそ動いてくれる人や、指名で仕事をくれる人がいれば人的資産に該当します。
人的資産は年齢を重ねるごとに重要度が増すため、それまでに技術資産を高め、ある程度マーケットバリューを高めておけないと、40代以降のキャリアは非常に厳しいものになります。
業界の生産性
業界の生産性は、1人あたりの粗利、つまりその業界では平均1人あたりいくら稼いでいるのかという指標です。
業界の生産性の観点から会社を選ぶとすれば、すでに生産性が高い業種、または伸びている業種を選ぶべきです。
これから伸びる業種を見極めるには、
・複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに注目する
・既存業界の非効率を突くロジックに注目する
という2つを考えることが大切です。
良いベンチャーを見極める3つのポイント
競合はどこか、競合も伸びているか
伸びている市場には、成長を追い風に成長したいベンチャーが参入します。自社以外にも伸びているベンチャーが複数存在するならば、その企業の市場選びは適切だと考えられます。
現場のメンバーも優秀か
現場のメンバーともできるだけ面談させてもらい、逆質問を積極的にすることが大切です。その上で現場のメンバーも経営陣と同じ価値観を共有していたり、優秀そうだと感じるならば社内全体のレベルが高いと判断できます。
同業他社からの評判は良いか
その業界に明るい人がいれば直接聞くことが望ましいですが、そのような知り合いがいない場合はネットの記事を参考にします。注意点としては、複数のサイトを見たり他社と比較したりすることで情報に偏りが内容にすることが必要です。
以上がこの著書のポイントです。
専門性を身につけるために
私のような20代のキャリア形成としては、専門性を身につけることを最優先にすることが戦略上好ましいということがわかりました。エンジニアという職種はルーティン化しづらく、専門性の高い職種と言えそうです。
しかし、最近はコロナの影響で未経験のエンジニア転職は完全に買い手市場となっているようです。実際の私の肌感覚でも、書類選考が思ったより通らないなと思っています。私のように感じている方、結構多いのではないでしょうか。
それでは、専門性を身に付けられるような会社に入るためにはどうすれば良いのかという点について考えてみたのでアウトプットします。
まず、採用する側の企業の思考を分析してみます。今この先行き不透明な状況では、売り上げを伸ばし続けることが難しくなっているはずです。業種にも依るとは思いますが、BtoBのビジネスは基本的に営業担当が直にクライアントと面談して仕事を取ってくるのが基本的な流れです。私が前職で働いていた4月頃も、来社拒否の会社さんが多く、営業としては非常に仕事を取りづらい状況にありました。うまくオンライン化にシフトできている企業であれば売り上げを伸ばすチャンスではありますが、全体として新規の売り上げは伸び悩んでいるのが実態ではないでしょうか。
売り上げが伸びないとなると、そこから捻出される投資の額も減らさなければならなくなります。新入社員の教育は投資に該当するわけですから、企業側が採用を絞るのは必然の流れと言えます。
つまり、企業は売り上げは伸ばしたいけれど、積極的な採用はできないと考えているはずです。1年前であれば、熱意だけで採用されたのかもしれませんが、具体的なメリットがないと難しい状況になってきています。
そこで私たち未経験のエンジニアが取るべき戦略は2つだと考えました。
①今持っているスキルをアピールする
就業経験があるのであれば、何かしらその企業で即戦力として使えるスキルがあるはずです。私であれば、
・法人営業(銀行、インターンでの就業経験)
・管理会計(銀行での就業経験)
が挙げられます。自分の現在持っているスキルは、御社のここを具体的に改善できますと明確に伝えられれば高評価を得られる可能性が高いです。
就業経験のない方でも、アルバイトや学生時代の活動で何かしらのスキルを得ているはずです。一社一社丁寧に「課題と思われるもの」を見つけて、提案する姿勢を示しましょう。
例えそれが間違っていたとしても、実際に働いている時も仮説思考で働いてくれるのではないかという良い印象を与えることができるはずです。
②自走力をアピールする
自走力は買い手市場になる前から必要なスキルとされてきましたが、これまで以上に厳しく見られる要素になります。OJTのコストはかかるとしても、先輩社員の時間を奪うことはそれだけ生産性が下がり、会社全体の売り上げの低下に繋がります。
自分で調べて解決できることをアピールして、未経験の中でも比較的採用コストが低いことを伝えましょう。
また、面接の場では結論ファーストで話すことでコミュニケーションコストの低さをアピールすることも大切です。
まとめ
『転職の思考法』をきっかけにスキルの棚卸しや、キャリア戦略的な就活の軸を考えたり、現状の整理ができました。いろいろなキャリアアドバイザーの方と話して、思ったことは、実際に求人は通りにくくなっているが、本当に良い人材はどこの会社も採りたいと考えているということです。
良い会社というのは景気に関わらず常に倍率は高いので、景気がどうとかあまり気にすることはないかなと思いました。面接前にちゃんと対策して、自分らしさや採用メリットをしっかりと伝えていきましょう!
ストレングスファインダー
概要
就職活動の一環として、ストレングスファインダーを受検してみたのでアウトプットします。
ストレングスファインダーとは
強みを活かす
ストレングスファインダーは、アメリカのギャラップ社が開発した強みを発見・説明するためのアセスメント(調査)のことです。書籍を購入するか、公式サイトで受験料を支払うことで5つの資質を確認することができます。
ギャラップ社の調査では、短所よりも長所を伸ばすことで人生により良い影響を及ぼすことを明らかにしています。
「私は仕事をする上で、自分の最も得意とすることを行う機会を毎日持っている」
この調査に対し、「全くそう思わない」「そう思わない」と答えた人のうち、仕事に意欲的で生産的な人はただの1人もいなかった。
これとは対照的に、毎日強みに取り組む機会がある人は、ない人よりも6倍も意欲的かつ生産的に仕事に打ち込む傾向があり、総じて「生活の質がとても高い」と述べる傾向が3倍以上に上った。
才能と強み
ストレングスファインダーが測定するのは、「才能」であって「強み」ではありません。
強みの方程式
才能(頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン)
× 投資(練習やスキル開発、知識を身につけるためにかける時間)
= 強み(常に完璧に近い成果を生み出す能力)
最も成功している人は、その人が持つ高い才能を起点にしてスキルや知識を身につけ、練習を積みます。こうすれば、才能は何倍にも増幅して開花するのです。
5つの資質
私がストレングスファインダーを受検した結果わかった5つの資質とその特性についてまとめます。
1.内省
あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせること が好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出 そうとしているのかもしれないし、あるいはほかの人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中して いるかは、あなたのほかの強みによるでしょう。
一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性も あります。「内省」の資質は、あなたが何を考えているかというところまで影響するわけではありません。単に、あなた は考えることが好きだということを意味しているだけです。あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独り でいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最 良の伴侶です。
あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。この内省作業により、あなたは実際に行っていることと頭の中で考えて検討したことと比べた時、若干不満を覚 えるかもしれません。あるいはこの内省作業は、その日の出来事や、予定している人との会話などといったような、よ り現実的な事柄に向かうかもしれません。それがどの方向にあなたを導くにしても、この頭の中でのやりとりはあな たの人生で変わらぬもののひとつです。
2.親密性
「親密性」という資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を説明します。 簡単に言えば、「親密性」という資質によっ て、あなたはすでに知っている人々に引き寄せられます。あなたはかならずしも未知の人たちと出会うことを避けているわけではありません。事実、知らない人と友人になるスリルを楽しむような他の資質を、あなたは持っているかもし れません。しかし、あなたは親しい友人のそばにいてこそ、大きな喜びと力を得るのです。
あなたは親密であることに 心地よさを感じます。一旦最初の関係ができあがると、あなたは積極的にその関係をさらに深めようとします。あなた は彼らの感情、目標、不安、夢を深く理解したいと思っています。そして、彼らにもあなたを深く理解してもらいたいと 願っています。
あなたは、このような親密さがある程度の危険性を含んでいることを知っています。あなたは利用され るかもしれないのです。しかし、あなたはその危険性を進んで受け入れます。あなたにとって人間関係は、それが本物である時のみ価値を持ちます。そして、それが本物であるかどうかを知る唯一の方法は、相手に身を委ねることで す。互いを共有すればする程、お互い危険性も大きくなります。お互い危険性が大きくなればなる程、自分たちの意 思が本物であることを、よりはっきりと証明できるのです。これらが真の友情を築き上げるためのひとつひとつのステ ップであり、あなたはそのステップを喜んで進めて行きます。
3.学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなた にとっては刺激的なのです。
あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し 練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。あ なたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになります。そ れは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにま た次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。
この 「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資 格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要で はないのです。
4.原点思考
あなたは過去を振り返ります。そこに答えがあるから過去を振り返ります。現在を理解するために、過去を振り返りま す。あなたの見方からすると、現在は不安定で、訳の分からない喧騒が入り乱れています。現在が安定を取り戻すに は、過ぎ去った時、つまり計画が立てられたときに心を向けてみる以外方法はありません。
過去は今よりわかりやすく、計画の基礎が築かれたときです。振り返ると、計画の原型が現れるのがみえてきます。そしてあなたは、初めの意図が何であったのかを知ります。この原型、あるいは意図はあまりにも飾り立てられてしまって、本来の姿がほとんど 認識できなくなっていますが、この原点思考という資質によって、これらが再び現れます。このようにして原型や意図を理解することは、あなたに自信を与えます。
あなたは元々の考え方を知っているので、もはや方向を見失うことなく、 より適切な判断を下すことができます。仲間や同僚がどのようにして今のようになったかを知っているので、あなたは より一層彼らの良きパートナーとなります。過去に蒔かれた種を理解しているために、あなたは自然に将来をよく見 通すことができるようになります。初対面の人や新しい状況に直面すると、慣れるのにある程度の時間を必要とするでしょう。しかしその時間を取ることを心掛けなければなりません。
あなたは原型が表面に浮かび上がるような質問 をかならずするように心がけなければなりません。なぜならば状況がどうであれ、過去の原型を見たことがなけれ ば、自分の決断に自信が持てないことになるからです。
5.戦略性
戦略性という資質によって、あなたはいろいろなものが乱雑にある中から、最終の目的に合った最善の道筋を発見 することができます。これは学習できるスキルではありません。これは特異な考え方であり、物事に対する特殊な見方 です。他の人には単に複雑さとしか見えない時でも、あなたにはこの資質によってパターンが見えます。
これらを意識して、あなたはあらゆる選択肢のシナリオの最後まで想像し、常に「こうなったらどうなる? では、こうなったらどうなる?」と自問します。このような繰り返しによって、先を読むことができるのです。そして、あなたは起こる可能性のある 障害の危険性を正確に予測することができます。それぞれの道筋の先にある状況が解かることで、あなたは道筋を選び始めます。
行き止まりの道をあなたは切り捨てます。まともに抵抗を受ける道を排除します。混乱に巻き込まれる 道を捨て去ります。そして、選ばれた道――すなわちあなたの戦略――にたどり着くまで、あなたは選択と切り捨てを 繰り返します。そしてこの戦略を武器として先へ進みます。これが、あなたの戦略性という資質の役割です。問いかけ、選抜し、行動するのです。
まとめ
ストレングスファインダーによれば、私の資質は
・常に読書や学習を通して(学習欲)
・物事を深く考え(内省)
・構造、論点、問題点を理解(原点思考)
・その上で複数の選択肢から最良の手を考え(戦略思考)
・仲間にわかりやすく共有することができる(親密性)
でした。
これを強みとして昇華させるには、
・アウトプットを重視する
・信頼のおける数人の仲間と仕事をする
・常に新しいことに挑戦する
・比較的フラットな
環境に身を置くことが必要そうです。
「戦略的思考力」に偏っているので、そのことを意識しつつ、上位でない資質をカバーすることが求められています。
出典
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 | トム・ラス, 古屋博子 |本 | 通販 | Amazon
デザイン - 4つの基本原則 -
概要
今回はデザインの話です。以前から気になっていた『ノンデザイナーズ・デザインブック』を読んだのでアウトプットします。
この本は、タイトルの通り、デザイナーではないけれども、デザインをする必要のある人たちに向けて書かれた本です。
例えば、
・Webサイト製作者
・プレゼンター
・社内文書を書くビジネスマン
など、音声としての言葉以外で何かを伝えようとする人ならば誰しもが当てはまります。
私はデザイナーではないので、「おしゃれでかっこよく」というよりかは「いかに伝わりやすくするか」を意識して読みました。
4つの原則
この本では、良いデザインには4つの基本原則があるといいます。
それは、
・近接
・整列
・反復
・コントラスト
の4つです。
私たちは、気に入らないデザインを見て、気に入らないと感じることはできますが、どこが悪いのかを明確に指摘することはできません。それは、この4つの基本原則を知らないからだといいます。しかし一度この原則を見通す目を養ってしまえば、「ノンデザイナー」に求められるデザインのスキルは達成されます。
近接
近接は、情報をグループ化し、読者に構造をわかりやすくするために使います。
互いに関連する項目は、1つのまとまりとして認識できるように配置しなければなりません。視線の流れを意識して要素を配置します。どこから見始めるか、どういう道筋をたどるか、どこで見終わるか、読み終わった後どこに目がいくか。全体の論理の流れが視覚的に把握できるようになっている必要があります。
実現方法
近接を実現するには、まず情報をグループ化します。そして、視線の流れを意識します。目を細めてページを眺め、視線が止まる回数を数えれば、視覚的要素の数がわかります。それが伝えたい内容と合致しているのであれば成功です。
注意点
・ページ上に個別の要素を作りすぎないこと
・要素間に均等の空白を作らないこと(まとまりの境界線が見えづらくなるため)
・見出し、小見出し、キャプション、画像などが本文のどの部分に関連するかを読者が一瞬でも迷わないようにすること
・異なる関連の要素を近づけないこと
・ただ空いているというだけで隅や中央に何かを貼り付けないこと
整列
整列は、右揃えや左揃えなどを使い、要素を秩序立てて並べることです。ページ上の全てのものは、根拠なく配置してはいけません。ページ上の全ての要素が他の要素と視覚的な繋がりを持つように配置します。
実現方法
意識的に要素を配置することです。要素が離れていたとしても、透明の線が見えるようにきちんと揃える必要があります。
注意点
・同じページで2種類以上の文字揃えを使わないこと
・「とりあえず中央揃え」にしないこと
反復
デザイン全体を通して視覚的要素を反復すると、孤立している部分が結びつき、作品が一体化され強化されます。反復は、考え抜かれたデザイン的選択であることがひと目でわかるので、誰かが責任をもって作ったという印象を読者に与えます。
実現方法
既にある一貫性を、もう一歩進めることです。見出しのような一貫性のある要素を意識的に、ドラマチックに変えることです。
注意点
・要素をうるさく感じるほどには反復させないこと。
コントラスト
コントラストは読者の目を惹きつけます。同じページ上に異なる2つの要素がある時、それらを似せてはいけません。コントラストを効果的にするには、2つの要素がはっきりと異なっている必要があります。
読者はいったん興味をもてば小さな印字も読んでくれます。コントラストをつけるのに臆病になってはいけません。
コントラストのもう一つの効果は、情報を組み立てが一瞬でわかるようになることです。流し読みしていても伝えたいメッセージに目が止まるようにしてください。
実現方法
書体の選択、線の太さ、色、形、サイズ、空間などでコントラスト付けます。視覚的な面白さを意識することが大切です。
注意点
・コントラストをつけるなら、力強くつけること
・似たような書体、色、線の太さで適用しないこと
デザインの手順
何から手をつければいいかわからない場合は、以下の手順で進めます。
①焦点から始める
読者に真っ先に見てもらいたいものをまず決めます。そしてそれにコントラストを付けます。
②情報を論理的なグループにまとめる
グループ間の関係を判断します。この関係を互いに近づけたり離したりすることで表現します。
③反復を作る
見出しなど、自然に反復している要素を見つけて、デザインにも関連性を持たせます。
感想
センスだと思っていたデザインを方法論的に学べたのはとてもよかったと思います。
これからスクールの制作物発表会の資料を作成するので、早速、「近接・整列・反復・コントラスト」を取り入れて伝わりやすいデザインにしたいと思います。
出典
面接技術質問対策
概要
7月6日から受講していたプログラミングスクールですが、今週末に最終課題発表会があり、卒業となります。今月から本格的に就活が開始になるので面接の技術質問対策をまとめてみました。
質問・回答
MVCの仕組みについて説明してください
MVCとは、プログラミング手法の一種でRuby on Railsでも採用されています。
Webアプリケーションを羽後買うために必要な処理の一部を分類し、分けることで保守性・可読性の高いコードを維持できます。
MはModelの略。Webアプリケーションにおけるビジネスロジック(データベースから取得してきた値を加工するメソッドや、レコード検索の条件が書かれたメソッド、データを保存する前に加工するメソッドなど)を定義します。
VはViewの略。実際にクライアント側に表示される見た目の部分です。
CはControllerの略。クライアントからのリクエストに対して適切なレスポンスを返すことや、そのレスポンスに必要なデータの処理を行う。あくまでも用意するのが責務なので、データの加工など複雑な処理はControllerには書きません。
AWSとはなんですか?
Amazon Web Serviceの略で、Amazonが提供するクラウド型Webサービスの総称。Webエンジニアが利用する代表的なものにはEC2があります。EC2はクラウドサーバーと行って、自社にサーバー本体を置く必要がなくなります。
Rubyのincludeメソッドについて説明してください
includeメソッドを使うと、例えばclassAにmoduleBをincludeすると、classAのインスタンスでもmoduleBのメソッドが使えるようになります。
エラー解決はどのように行いますか?
エラーログを確認し、そこで仮説が立てられるのであれば仮説検証して原因を特定します。あまり見ないエラーであれば、必要に応じて検索します。
オブジェクト指向とはなんですか?
オブジェクト指向は、現実世界を正しく捉えることで、プログラムの動作をある特徴(属性値とメソッド)を持ったパーツの組み合わせで実現するという考え方です。パーツの特徴を定義するのがclass、実際のパーツはインスタンスです。インスタンスはclassの設計図をもとに生み出される具体的なかたまりです。
参照渡し、値渡しとはなんですか?
参照渡しの場合は実引数と仮引数がメモリ上の同じ場所を指すため、仮引数に変更を加えた際に実引数の方にも影響が出ます。
一方で、値渡しの場合は実引数の値がコピーされるため、仮引数に変更を加えても実引数に影響はありません。Rubyを含む多くの言語は値渡しを採用しています。
SQLとは何か説明してください
SQLはStructured Query Languageの略で、リレーショナルデータベース管理システムと対話するための言語です。
RDBMSにquery(問合せ)を投げることでデータベースのあらゆる操作を行うことができます。
SQLでは具体的にどんなことが出来ますか?
データベースやテーブルの作成、更新、削除やデータの登録、更新、削除、検索を行ったり、データを特定するための条件をしていすることができます。
ログイン、ログアウトの仕組みを説明してください
認証にメールアドレスとパスワードを利用する場合、ログインはユーザー情報を保存しているテーブルからユーザーが入力したメールアドレスとパスワードがマッチするデータがあるかどうかを判定します。
ログインするとセッションに既定のデータが保存されるので、ログアウト時にはそのセッションデータを削除することでログイン状態を解除するという仕組みです。
クッキーとセッションの違いを説明してください
HTTP通信は基本的に状態を持たないステートレスな通信です。クッキーやセッションは主にログイン情報など、状態を保っておきたい処理の時に使います。クッキーはサーバー側からクライアント側に付与する情報で、ブラウザに保存されます。一方でセッションはサーバー側にIDを割り振って保存されます。
ブラウザにURLが打ち込まれてサイトが表示されるまでの仕組みを教えてください
初めに、DNSサーバーにアクセスし、WebサイトのIPアドレスを特定します。次に、そのIPアドレスを持つサーバーに対してHTTPリクエストを送信します。
サーバーがそのHTTPリクエストをもとにクライアントの要求を承認すると、サーバーは"200 OK"というステータスコードを返します。
承認が完了すると、サーバーからWebサイトの情報が転送されてクライアント側に表示されます。
HTTPリクエストの中身を構成する3つのパートを教えてください
HTTPリクエスト行
HTTPリクエストヘッダー
HTTPリクエストボディ
です。
HTTPリクエストヘッダーはどのような役割を果たしていますか?
端的に言えば、HTTPリクエストの2行目以降のことで、ブラウザの「ユーザーエージェント名」「リファラ」「クッキー」などの情報をWebサーバーに伝える役割を果たしています。
デスクトップPCとスマートフォンでは画面のサイズが異なりますが、どのように対応していますか?
メディアクエリを利用し、画面のサイズ毎に適用するCSSを変化させます。
データベースのトランザクションについて説明してください
トランザクションとは、データベースに対して行われるワンセットになった処理のまとまりです。
トランザクションの特性であるACIDについて説明してください
Aは原子性(Atomicity)でトランザクションが終わった後に、そこに含まれていた更新処理が全て実行されるか、全て実行されない状態で終わることを保証する性質のことです。commitかrollbackのいずれかで終了します。
Cは一貫性(Consistency)でトランザクションに含まれる処理はそれぞれの制約を満たすという性質です。トランザクションの途中で規約違反があった時、処理を中断して実行前に戻すことでデータの一貫性が保たれます。
Iは独立性(Isolation)でトランザクションの実行中に他のトランザクションの影響を受けないという性質です。
Dは永続性(Durability)でトランザクションが完了した後、そのデータ状態が保存され失われることはないという性質です。
この性質の保証のために一般的にはトランザクションのログを記録しておき、障害が起きた際はログを使用して障害発生前の状態に復旧します。
Rubyの長所・短所について教えてください
Rubyはオブジェクト指向を採用しており、保守・運用に優れ、インタプリタ方式なのでデバッグも容易です。また、動的型付け言語かつシンプルな構文が多いので記述量少なくあらゆる実装を行うことができます。
一方で、処理速度は他の言語に比べて遅いので、大規模アプリや処理速度が重要なサービスには向いてないと言えます。
参考
https://magazine.rubyist.net/articles/0032/0032-CallByValueAndCallByReference.html
http://ohs30359.hatenablog.com/entry/2015/09/04/235027